この季節になると・・・ [映画、DVD関係]
この時期になると、戦争映画が、増えてきます。
しかし、僕は、あまり好きになれません。
人が人を、正義という大義名分のために殺しあっているからです。
双方が、正義のもとに戦っているのには変わらないからです。
何思って、正義なのでしょうか?
結局は、誰かの欲の犠牲になっているに過ぎないのではかと思います。
WOWOWでも、第二次世界大戦を舞台に新たな戦争ドラマが、
7月18日日曜日から始まります。
題名は「ザ・パシフィック」です。
全米では、今年の3月から5月にかけて放映されたようです。
この映画では、日本も出てきます。
当時、日本も正義のために、多くの犠牲を払いました。
戦争は、憎しみを増徴させることはあっても、
幸せにしてくれることはありません。
日本は、今後、戦争はしないとはおもいますが、
ただ、語り継ぐに当たり、真実を継承してほしいと切に思います。
僕は、戦争の経験は、ありませんが、
父親、母親共、経験しています。
焼け野原になった地面に、
食べるものもなく、飢える人々が、多数いたようです。
おいしいおまんまを食べれたのは、国の偉い方ばかりです。
戦争に行った兵士は、ろくな食事を与えてもらっていなかったようです。
それなのに、戦争にまけて、軍事裁判を受けた時は、
その実行犯が罪をかぶり、戦争を起こした当事者がのうのうと暮らしているのが、
現実です。
少し前に、WOWOWで
「愛を読むひと」という映画が放映されました。
これは、ドイツ軍が アウシュビッツの収容所で看守をしていた女性の物語でした。
この映画で、主人公は、その女性を、最後まで思いを寄せていたのですが、
結局、何もできない青年のまま終わる物語です。
映画の中で、真実を答える女性に、みんなで、悪に仕立てられるシーンがあります。
また、「あなたならどうしますか?」との問いに、そのシーンの裁判官が、答えられない場面もありました。
次から次へと収容所に連れてこられる囚人を、収めきれないため、
一人の看守が、毎日、10人づつ選び、アウシュビッツ収容所に送る仕事をしていただけなのに、
それをさせていた人間は裁かれず、当事者が裁かれる、
また、同じ仕事をしていた仲間は、その女性に責任をなすりつける、
なんとも人間のいやしさを、映像にしたシーンでした。
この場面では、裁判官が一番の悪の根源であると僕は思いました。
正義という大義名分、そのものです。
人が人を裁く。
間違った判決でも、通れば、正義なのでしょうか?
真実は、一つだと、思います。
戦争は、人間の愚かさの象徴です。
このような映画は、今後、制作しないのが、
一番なのかもしれません。
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